日本基準のコンバージェンスの状況
2005年に欧州証券規制当局委員会(CESR)がIFRSと日本基準との同等性評価を行った結果、日本基準とIFRSは全体として同等であるものの、26項目については重要な差異があると指摘されていました。
2007年の東京合意では、まずこの26項目について2008年中に何らかの結論を得ることが予定されています。すなわち、この26項目の多くについては、近い将来に会計基準等の変更が予定されている(既に公表されているものも含まれますが)ことになります。
先日参加した日本公認会計士協会のIFRSセミナーでも、この点が取り上げられていましたので、私なりに整理をしてみました 。
企業結合関係…2008年中に最終改訂基準の公表を予定。取り扱われるテーマは、持分プーリング方の可否、企業結合の対価算定日、負ののれん、少数株主持分の取扱、段階的取得、外貨建のれんの換算である。また、取得した仕掛中の研究プロジェクトの取扱については既に研究開発費に関する論点整理が公表されている。
連結決算関係…連結範囲(SPE等の取扱)については、適用指針第15号で開示の対応が図られているが、範囲自体を見直すかどうかは検討中である。在外子会社の会計方針の統一については実務対応報告第18号が2008年4月1日以降適用となる。また、関連会社の会計方針の統一については、2008年中に最終基準の公表を予定。
ストック・オプション…既に会計基準第8号が公表されており、会社法施行日以後に付与されたストック・オプションは費用化が求められている。また、注記事項の整備も行われている。
棚卸資産…低価法の強制については、会計基準第9号が2008年4月1日以降適用となる。後入先出法の廃止については2008年中に最終基準の公表を予定。
開発費の資産計上…2007年12月に研究開発費に関する論点整理が公表されている。
工事契約…2007年12月に会計基準第15号が公表され、2009年4月1日以降は工事進行基準が原則となる。
資産除去債務…2007年12月に公開草案を公表。2008年中には最終基準を公表予定。
退職給付会計…2008年中に最終基準を公表予定。割引率の決定方法等が論点となっている。
金融商品の公正価値開示…2007年8月に公開草案を公表。2008年中には最終基準を公表予定。これにより、より広い範囲の開示が要求されることとなる。
投資不動産…IASBとFASBの議論を踏まえて検討する。2008年中には最終基準を公表予定。
減損会計…IASBとFASBのコンバージェンスプロジェクトの議論を踏まえて検討する予定。
金融商品会計…日本の会計基準が複雑なため、技術的評価を継続するとしている。(金融商品会計基準がどのような方向性になるのかは、大きなポイントとのこと)
と、非常に多くの項目で、今後会計基準の改正が予定されていることには注意が必要かと思います。このブログでも1つでも多くの改正に関する情報を取り上げていきたいと思っています。
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