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IFRS/財務諸表の作成及び表示に関するフレームワーク(その4)

今日は財務諸表の質的特性(財務諸表が利用者にとって有用なものとなるための属性)の2回目、「目的適合性」です。

目的適合性

目的適合性とは、財務諸表が利用者の経済的意思決定に影響を及ぼすことをいいます。ここで、財務諸表の利用者が行う経済的意思決定とは「企業が現金及び現金同等物を生み出す能力を評価し、それらの発生時期及び確実性を評価すること」(第15項)でしたので、財務諸表はこの評価に影響を及ぼす情報を提供するものでなければなりません。

情報の目的適合性は、その性質と重要性によって影響を受けるとされています。情報の性質とは、情報の内容そのものであり、当然に影響を受けると考えられます。

一方、重要性については、「情報は、その脱漏又は虚偽表示が、財務諸表に基づいて行われる利用者の意思決定に影響を及ぼす場合には重要性を有する」(第30項)とされています。つまり、財務諸表の利用者に影響を与えるほどの脱漏や虚偽表示が含まれていない情報でなければ、財務諸表は目的適合性を有しないと言っているわけで、ある意味当たり前の話ですね。(フレームワークでは、重要性は情報が有用であるための入口又は境界線を示すものと述べています。)

フレームワークの記載自体にそれほど重要な意味があるとは思えませんが、財務諸表が利用者の経済的意思決定、すなわち、キャッシュ・フロー生成能力の評価に役立つ情報を提供するものでなければならないという思想に基づいて、財務諸表の構成要素の定義や具体的な会計基準ができていることには留意する必要があると考えられます。

次回は、3つ目の特性である「信頼性」について書いてみたいと思います。

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