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IFRS/財務諸表の作成及び表示に関するフレームワーク(その2)

今日は財務諸表の作成及び表示に関するフレームワークの2回目です。

財務諸表の目的

財務諸表の目的は、「広範な利用者が経済的意思決定を行うに当たり、企業の財政状態、業績及び財政状態の変動に関する有用な情報を提供することにある。」とされています(第12項)。一見すると、よく耳にする文言のようですが、以下の2点に注意する必要があると思われます。

経済的意思決定とは?

「財務諸表の利用者が行う経済的意思決定には、企業が現金及び現金同等物を生み出す能力を評価し、それらの発生時期及び確実性を評価することが必要となる。」という記述があります(第15項)。 私が財務諸表論を学習した頃も財務諸表の利用者が行う経済的意思決定という言葉は使われていたように思いますが、現金及び現金同等物を生み出す能力、すなわち、キャッシュ・フロー生成能力を評価するというのは初耳です。国際会計の方向性は、このキャッシュ・フロー生成能力に着眼されている点に留意する必要があると考えます。

財政状態の変動に関する有用な情報

いわゆるキャッシュ・フロー情報のことと考えられます。フレームワークでは、「資金の定義を特定する試みは行っていない」とのことですので、キャッシュ・フロー情報と言い換えることはできませんが、「報告期間中の企業の投資活動、財務活動及び営業活動を評価するのに有用である」とされています(第18項)。 私が学習した財務諸表論では、財政状態及び経営成績に関する有用な情報を提供するというのはあったように思いますが、キャッシュ・フローというのは含まれていなかったように思います。今、財務諸表論を勉強されている皆さんにとっては、当たり前の話なんでしょうか?

これらのことからもわかるように、国際会計はこれまでの財政状態(貸借対照表)及び業績(損益計算書)に加えて、キャッシュ・フロー生成能力(キャッシュ・フロー計算書?)も重視しています。実は、このことが財務諸表の構成要素の定義にも重要な影響を与えているということができます。

個人的な意見ですが、これまでキャッシュ・フロー計算書というと、貸借対照表と損益計算書が確定して、その後に作成される従属的な計算書というイメージがありました。しかし、IFRSでは前者2つの計算書と同等かそれ以上の重要性をもって位置付けられているように思われますね。

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