IFRS/財務諸表の作成及び表示に関するフレームワーク(その8)
今日は、財務諸表の作成及び表示に関するフレームワークの第8回「財務諸表の構成要素」です。財務諸表の構成要素とは、その名の通り「財務諸表を構成するもの」であり、資産・負債・持分・収益・費用についての定義があります。
資産…過去の事象の結果として当該企業が支配し、かつ、将来の経済的便益が当該企業に流入することが期待される資源
負債…過去の事象から発生した当該企業の現在の債務であり、これを決済することにより経済的便益を包含する資源が当該企業から流出する結果になると予想されるもの
持分…特定の企業のすべての負債を控除した残余の資産に対する請求権
収益…当該会計期間中の資産の流入もしくは増価又は負債の減少の形をとる経済的便益の増加であり、持分参加者からの拠出に関連するもの以外の持分の増加を生じさせるもの
費用…当該会計期間中の資産の流出もしくは減価又は負債の発生の形をとる経済的便益の減少であり、持分参加者への分配に関連するもの以外の持分の減少を生じさせるもの
これらの定義を読んでお気づきになられた点はないでしょうか? まず、資産・負債の定義がなされ、その他の要素の定義は資産・負債の定義から従属的に定義されているということがわかります。
すなわち、持分は資産から負債を控除したものであり、収益は資産の増加または負債の減少を発生させるとともに持分の増加を伴うもの、費用は資産の減少または負債の増加を発生させるとともに持分の減少を伴うものという具合になっています。
このような考え方を資産負債アプローチといいます。資産負債アプローチは財務諸表のうち貸借対照表を重視した考え方です。これに対し、収益費用アプローチと呼ばれる損益計算書を重視した考え方があります。私が会計学を勉強していた頃(約15年位昔のことですが)は、収益費用アプローチが主流であったと記憶していますが、今では資産負債アプローチが主流になっているようです。
次回は、資産及び負債の定義と資産負債アプローチが主流となっている背景を探っていきたいと思います。
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